










熟成するお酒を、熟成する空間で。 ウイスキーを中心とした世界の珍しいボトルが静かに並ぶ、小さな「保管庫」のようなショップです。
ボトル一本一本に宿る時間の重なりを、空間のデザインでも感じられるように計画しました。
内装は、使い込むほどに色艶を増していくチェリーの木と銅を主役に構成しています。
棚やカウンター、什器を連続させることで、ボトルの列そのものがこの店の建築的な表情となり、 柔らかな灯りがラベルの細部と液体のシルエットを浮かび上がらせます。
河原町通から奥へと引き込むように設計したファサードは、通りの喧騒と一線を画しながら、 ガラス越しに並ぶボトルが街に向けたショーケースとなるよう意図しています。
観光客も地元の方もふと足を止め、まだ見ぬ一本との出会いに誘われるような「静かな高揚感」をもつ場所を目指しました。
ビギナーからコレクターまで、誰もが肩肘張らずに希少酒と向き合えるよう、 情報量を抑えたミニマルな構成と、人のスケールに寄り添う高さ・奥行きのバランスを丁寧に調整しています。
時間とともに素材が育ち、ボトルのラインナップとともに店そのものも熟成していく、 そんなプロセスを楽しめる空間です。
竣工年:2025年
所在地:京都府京都市
用途:物販店
設計:清水豪輝建築設計事務所(共同設計:333architects)
施工:株式会社セゾン
写真:NATSUKI MIZUTANI/清水豪輝建築設計事務所(最後のみ)
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