このお店は珍しいヴィンテージのお酒等を取り扱う路面店舗です。

場所は京都市内で京都らしく間口が狭く奥行の深い空間です。

こちらではヴィンテージ商品を探す時の高揚する体験を提供する上質な「保管庫」をテーマに計画しています。

素材には銅板、ブラックチェリーを中心に経年変化を楽しむことができる物を選んでおり、これらのマテリアルが時間が流れて経年変化した空間の深みとなってヴィンテージ性を持つ商品をより一層魅力的なものへと演出します。

昨今のヴィンテージという言葉は「過去」から「現在」へと時間経過が作った付加価値のようなものと考えていますが、このお店では「過去」から「現在」だけでなく「現在」から「未来」への時間経過を想像し、「未来のヴィンテージ」の価値が生み出すための店舗を作りたいを考えました。

「現在」はいち店舗でしかないような存在も「未来」にはそこに並ぶ商品だけでなく、そこの空間も深みを持ったヴィンテージの価値が生まれて、力強く存在感のあるお店となっていることを期待しています。


竣工年:2025年

所在地:京都府京都市

用途:物販店

設計:清水豪輝建築設計事務所

協同設計:333architects

施工:株式会社セゾン

写真:清水豪輝建築設計事務所